「奈良に来ると、わが家に帰ったよう」 オマーン大使が奈良県副知事表敬、芸術村視察も

村井副知事とプレゼントを交換するモハメッド・アルブサイディ大使=2日、県庁

 オマーンのモハメッド・アルブサイディ駐日特命全権大使が2日、アイシャ・アルバルミ夫人、奈良オマーン友好協会の砥綿千恵会長らとともに奈良県庁を訪れ、村井浩副知事を表敬。この日は県内でオマーンと日本の国交樹立50周年記念祝賀イベントも開催が予定されており、改めて県と同国の交流促進を確認しあった。

 同大使は、奈良オマーン友好協会の活発な活動を踏まえ「奈良に来ると、わが家に帰ったような気持ちになる」と親しみを込めてあいさつ。また、海のシルクロードを通じた両地域の歴史的なつながりを指摘し、「今後も文化、経済などの面で交流促進に尽力したい」と話した。

 モハメッド大使は2日、天理市杣之内町のなら歴史芸術文化村も視察に訪れた。

 モハメッド大使は同村の三原耕治村長らの案内で文化財修復・展示棟を見学。考古遺物の修復や、絵画・書跡、仏像や彫刻などの美術工芸の修復作業を見学した際には、学芸員に熱心に質問するなど日本の伝統技術に高い関心を示した。

 またロビーに展示されている薬師寺東塔の10分の1サイズの模型を見て、その精巧な作りと歴史を知り驚いた様子だった。

 モハメッド大使は「歴史、文化、自然あふれる素晴らしい町。並河健市長にすすめられた名産のイチゴや柿も味わってみたい」と笑顔で語った。

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