車中泊6割が「余震不安」 民間グループ調査

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 熊本地震で車中泊を続ける避難者に理由を尋ねたところ、6割近くが「余震への不安」を抱えていることが9日、熊本市の民間グループ「こころをつなぐ『よか隊ネット』」(佐藤彩己子[あつこ]代表)の調査で分かった。行政から支援に関する情報を直接聞いていないと答えた人も8割を超え、情報が届きにくい環境にある実態も浮かび上がった。

 グループは、東日本大震災で活動した社団法人など32団体でつくる。4月26日から5月4日まで熊本市や益城町、御船町の公園などの駐車場28カ所で131人から聞き取った。

 車中泊を続ける理由は「再び大きな地震があるのではないかと不安」「余震が続き、自宅で寝るのが不安」を合わせた余震への不安が58・0%と最も多かった。次いで「自宅に大きな損傷があり、住める状態ではない」の26・7%が続いた。

 車中泊をやめるためには「精神的な不安の解消」が42・7%で最多だった。

 グループは同日、調査を踏まえ、県と熊本市に車中泊の実態把握などを求める要望書を提出。調査に携わった北九州市立大の稲月正教授は「個別訪問で実態把握や相談に応じる中長期的な支援体制が必要」と指摘した。

 車中泊する避難者の車が100台以上集まる益城町のグランメッセ熊本で、幼子2人を連れて避難する同町のパート従業員の中村沙也加さん(25)は「子どもの夜泣きもあって迷惑を掛けると思い、避難所になっていた体育館を出た。年代や幼児連れかどうかなどでスペースを分けてもらえれば、避難所も気兼ねなく過ごせるのではないか」と話した。 (中尾有希、中島忠道)