県内最多の露店が軒を連ねる「山王まつり」は最終日の2日、富山市山王町の日枝神社で春季例大祭式が営まれ、氏子ら約100人が地域の繁栄や世界の平和を願った。3年間続いた「コロナ収束」の祈念は控えられ、参拝者は元通りの生活に近づいていることをかみしめた。
平尾旨明宮司が祝詞を、氏子崇敬会の高木繁雄会長が祭詞を奏上した。巫女(みこ)が神楽「浦安の舞」を奉納し、出席者が玉串をささげた。
平尾宮司は山王まつりが4年ぶりにコロナ禍前とほぼ同様の形で行うことができたとし「ずっとコロナの収束祈願を合わせて行ってきたが、5類となりご祈念は控えさせていただいた」とあいさつした。
高木会長は関連イベントとして恒例となっていた「山王市」がなくなり、露店商に運営を任せたことに触れながら「新しい地域と神社、氏子が一体となって日枝神社の弥栄とわれわれの安寧を祈念していきたい」と述べた。
今年は神社の境内や周辺道路に約450店が並び、大勢の人でにぎわった。