東海で車両水没や土砂崩れ相次ぐ 1人死亡1人不明、住宅被害も

冠水した愛知県豊川市で続けられる救助活動=3日午前9時54分(共同通信社ヘリから)

 2日午後10時10分ごろ、愛知県豊橋市下条東町の農地で、水没した軽乗用車の中から同市の会社員朝倉泰嗣さん(61)が見つかった。病院に搬送されたが、3日午前0時20分ごろ、死亡が確認された。浜松市消防局によると、同市北区で土砂崩れが発生し、民家がつぶれた。住民とみられる30代の男性1人と連絡が取れていない。西区でも土砂崩れがあり、男性が救助された。

 愛知県によると、豊橋市で2人が軽いけがをしたほか、三重県でも1人が軽傷を負った。

 豊橋署や豊橋市によると、別の救助要請で出動した消防隊員が朝倉さんを発見。車は天井付近まで水没していた。

 愛知県によると、岡崎市で床上浸水6棟、床下浸水50棟の住宅被害が出たほか、県東部を中心に複数箇所で越水や土砂崩れ、道路損壊などの被害が出ている。

 三重県伊勢市の災害対策本部によると、2日夕、同市前山町の市道が陥没し、崩れたのり面から60代女性が車ごと転落した。女性は左手首などに軽いけがをしたが、自力で車から脱出し消防隊に救助された。

大雨で冠水し自動車が立ち往生した愛知県豊川市の交差点=3日午前9時29分(共同通信社ヘリから)

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