廃棄されるユズ文旦で精油、高知 環境に優しく

高知県日高村の精油工房が製造、販売しているアロマ用エッセンシャルオイル

 高知県日高村の精油工房が、廃棄されるユズや文旦の皮を原料とするアロマ用エッセンシャルオイルの製造に取り組んでいる。製造工程では電気やガスを一切使わず、温室効果ガスの排出量が実質ゼロの「カーボンニュートラル」も実現した。工房を運営する「高知FORESTVISION」社長の岡村征治さん(58)はオイルの香りを通じ「日本の自然の豊かさを感じてもらい、この環境を後世に引き継ぎたい」と話す。

 工房は高知市中心部から車で約40分、閑静な山あいを流れる仁淀川のほとりにある。地元産のユズや文旦の皮など油成分を含む原料6~7キロを蒸留器に詰めて1時間半ほど蒸し原料の香りを含むオイルを抽出する。

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