百貨店の中元商戦 こだわり果実で差別化

サクランボのギフト(東京都豊島区の東武百貨店池袋店で)

百貨店の中元商戦が本格化してきた。各社は季節感があり、地域性を打ち出せる商材として果実の扱いを強化している。

三越では、「地域と生産者の思いをつなぐ」をテーマに多彩な商品を展開する。農業を応援しようと、和歌山県の世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」を取り上げ、その地で生産された梅を使った「〈紀州紅梅園〉特大梅ゼリー」(8個入り、3240円)など、10商品を扱う。

東武百貨店(東京都豊島区)は、旬のサクランボを押し出す。定番の「佐藤錦」「紅秀峰」に加え、希少な黄色いサクランボ「山形県産 月山錦」(24粒入り、6480円)を新商品として投入。量も少なく変色しやすい特性はあるが、「初めてサクランボを特集するので、思い切った新しい商品にしたい」(商品企画担当者)と扱いを決めた。

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