<有機食品の売上高3倍に> イオンが計画 国内シェア30%相当

イオントップバリュの商品群(2日、千葉市のイオンモール幕張新都心で)

イオントップバリュは2日、2025年までに農薬や化学肥料を使わずに栽培する有機食品のプライベートブランド(PB)の売上高を、22年の約3倍に当たる600億円に高める計画を発表した。国内有機食品市場で30%のシェアに相当するという。同社の土谷美津子社長は、「環境に優しい有機食品を買いたい消費者のニーズに応えていきたい」と強調した。

同社が強化するのはPBの「トップバリュ グリーンアイオーガニック」で、6月20日には時短ニーズにも応える「オーガニック乾しいたけ」(25グラム・税別398円、50グラム・同598円)などを投入。9月には「矢口牧場限定 オーガニック牛乳」(1000ミリリットル・税別498円)を発売する予定だ。

有機食品市場で、消費者の食べる頻度が高い野菜、果実、飲料を中心に、商品を拡充する。PBの売上高を、25年までに国内有機食品市場(1910億円=19年、農水省調べ)の30%のシェアを目指す。

この日、千葉市内で開いた説明会で土谷社長は、「有機食品は若い世代を中心に、環境にも優しいイメージが浸透している」と商機を見ている。

菅田一英

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