「車や民家を直撃したかも...」高さ10メートルのガジュマル倒れる 台風2号、民家の壁崩落やタイル落下も

 台風2号の影響で2日までに、沖縄市の諸見里公民館のガジュマルが倒れた。高さ約10メートルで、倒れた先には車と民家があり、一歩間違えれば被害が出た可能性もあった。同自治会の知念花代子会長は「木の倒れる向きがずれていたら車や民家を直撃したかもしれない」と語った。

 知念会長によると、ガジュマルは1日の午前中には変化がなかったが、2日午前10時ごろ、駐車場に止めてあった車の持ち主の家族から「ガジュマルが倒れている」と連絡を受け、倒れているのを発見したという。

 避難所は39市町村が設置し、少なくとも143人が避難した。2日午後4時までに避難住民全員が自宅などに戻り、閉鎖された。

 北中城村熱田では2日未明、民家で石積みの外壁が崩れる被害があった。けが人はいない。石は横幅約4メートルにわたって村道に崩れ落ち、現在はコーン標識で囲われている。交通に影響はない。

 沖縄市照屋の国道329号沿いの雑居ビルでは外壁のタイルが剥がれて歩道に落下しているのを1日に住民が見つけた。安全対策のためにビル前の歩道の一部が通行禁止となった。ビル所有者の男性によると、今後外壁のタイルを張り替えるという。

 県教育委員会によると、県立高校6校、特別支援学校1校の計7校で、教室や体育館の雨漏りと校舎内のビニールハウスの破損があった。

 (吉田健一まとめ)

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