今年1月にサウジアラビアのアル・ナスルに電撃移籍したクリスティアーノ・ロナウド。
中東では19試合で14ゴールを叩き出したが、チームはリーグ2位で優勝を逃している。
そうしたなか、ロナウドはクラブ公式のインタビューでこう述べていた。
「今シーズンへの期待はちょっと違うものになった。タイトル獲得を狙っていたからね。
でも、物事が常に夢見るようになったり、うまくいくわけではない。
目標を達成するには、辛抱強く、一貫性を保ち、粘り強く取り組まなければいけないと気付くこともある。
チームはこの5か月ですごく成長したと思う。リーグや他のチームもね。
僕らはこのルールから逃れることはできない。時間がかかることもあるけれど、目標を信じていれば、何でも可能だ。
今季は何かを勝ちとりたかったけれど、そうはならなかった。
でも、自分はとてもポジティブだし、物事が変わっていい方向に進むと確信している。それを信じて、そのために取り組むよ」
「リーグに関しては、とてもいいリーグだと思う。さらに成長するための機会が多くある。
いいチーム、競争力のあるチーム、とても良い選手たちがいる。
それでもインフラは少し改善すべきだ。レフェリーはVAR、システムはもっと速くするべき。
改善する必要がある些細なことはあるけれど、自分はハッピーだし、ここでやりたいし、続けていきたい。
個人的には、今の取り組みを続けていけば、今後5年でサウジは世界の5大リーグに入ることができると思う。
常に逆境はあるものだが、欧州サッカーにいても同じだ。
欧州ではもっと午前中にトレーニングすることが多いが、ここでは午後や夜に練習することもある。(日中の飲食が制限される)ラマダンの時期はね。
ラマダンが始まると、夜10時から練習することもあった。自分にとってはかなり奇妙だった。
全く異なる経験や状況だけれど、そういうものは大好きさ。新しい文化から学ぶことができるからね。確かに大変だけど、これまでなかった経験だった。
(サウジはサッカーを愛していると思う?)
サウジのファンたちは本当にサッカーを愛しているよ。彼らは人生を楽しんでいるし、それは素晴らしいことさ。
(サウジに来るかもしれない選手へのメッセージ)
素晴らしい選手が来るなら、大物選手も若手もベテランも全員が大歓迎するよ。
そうなれば、このリーグは成長する。年齢は大事じゃない、(重要なのは)競争力のある選手だ。それは多くの要因による」
「(サウジでの生活は)
とてもいいよ。ここに来たいなら、文化を見て知って欲しい。
サウジは夜の生活が多いけれど、それは特におもしろいし、興味深いね。夜の街は綺麗だよ。
食べるのが好きながら、リヤドはレストラン的に最高の場所のひとつさ。
この国に来てから最も美しい経験だったのは、Boulevard Worldに行ったことだね。とてもスペシャルなものだった。家族全員を連れて行ったこともあるよ。
これまでの経験は素晴らしいものだよ。家族も幸せだし、子供たちの学校もとてもいい。国中の新しい建物も気に入っているよ。
自分は様々なものを見るのが好きだし、それもここにいる理由でもある。
(サウジファンにメッセージ)
本当にありがとう。試合日だけでなく、街中や行く場所で応援してくれて。
僕は皆さんの文化の一部になる。ここにいて、試合でのパフォーマンスと皆さんを楽しませて、タイトルを獲得したい。ここにいる間はベストを尽くすよ」
2030年のFIFAW杯招致を目指すサウジの顔にもなっているロナウド。先日にはスペインメディアが退団希望説を報じたが、それを全く感じさせない発言内容だ。
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ちなみに、Boulevard Worldは、首都リヤドにある複合レクリエーション施設。世界各国のゾーンがあり、日本のものもある。
季節限定型の運営で、2022年シーズンの営業は今年3月で終了したそう。