20年ぶりのトップ交代へ/青森県知事選 4日投開票

 任期満了に伴う知事選は4日、投開票される。20年ぶりのトップ交代へ、前むつ市長の宮下宗一郎候補(44)、元むつ市議の横垣成年候補(63)=共産、社民推薦、前青森市長の小野寺晃彦候補(47)、元損害保険会社社員の楠田謙信候補(66)の無所属新人4人が舌戦を展開。3日は全員が最後の訴えを青森市内で行い、17日間の選挙戦を締めくくる。

 宮下候補は終盤、聴衆と交流する時間を確保するため、街頭活動を1日4、5カ所と序盤の半数程度に抑えた。マイクを握り終えると、希望者との握手や記念撮影、サインの執筆に演説以上の時間を割き、最後の一人になるまで応じている。1日から地盤のむつ以外の9市を回って追い込みを加速させており、3日は八戸、弘前、青森の順に最後の訴えを行う予定。

 横垣候補は、党籍を持つ共産党をはじめ野党関係者らと活動を共にしてきた。同じく共産、社民両党から推薦を受けた青森市長選候補者と街頭で並び、共通する政策を訴えるなど連動した戦いも展開した。

 4人の中で最も出馬表明が遅かったこともあり、運動量の差を埋めようと演説の回数を重ねてきた。最終盤は青森市内を重点的に巡り、支持拡大を期す。

 小野寺候補は中盤まで、三村申吾知事や自民党の国会議員、県議らが両サイドを固め、保守層への浸透を図ってきた。

 終盤は妻・知恵子さんと県内各地を行脚する「夫婦(めおと)街頭」に切り替え、無党派層の取り込みにも注力。5月31日以降は大票田の3市に力点を置き、最終日の3日は市長を約6年半務めたお膝元の青森市内で、18カ所の街頭に立つ方針。

 楠田候補は告示後に加わった支援者の助けを借り、自らも選挙ポスターを張りながら活動。津軽地方を中心に巡り、1次産業振興を訴えている。

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