吐き気…生徒11人を搬送、中学校で理科の授業後に体調不良 1時間弱ほど実験、窓は開けて換気された状態

生徒11人を搬送 直前に理科実験

 2日午前11時半ごろ、川越市笠幡の市立霞ケ関中学校で、理科の授業を受けた2年生の男女11人が授業後に体調不良を訴え、校長が「理科の授業中、硫黄のような臭いがして生徒が体調不良を訴えた」と119番した。生徒はいずれも病院に搬送されたが軽症で、現在は回復したという。

 川越署によると、11人は同じクラスで、1時間目の午前8時50分から9時40分までの間、理科の授業として校内にある理科室で硫黄と鉄粉を試験管に入れ熱する実験を行っており、11人は授業後に吐き気や頭痛などの症状を訴えたという。

 このクラスには当時11人を含む35人が複数のグループに分かれて実験を行っており、室内の窓は開いた状態で換気もされていた。同署は実験が原因とみて、当時の状況などを詳しく調べている。

 川越市教育委員会は「事態をよく確認した上で、再発防止に向けて対応したい」とコメントした。

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