埼玉で「悪質な自転車の運転」取り締まり 越谷署管内だけで2時間に指導警告61件 右側通行、イヤホンなど

自転車の安全利用を呼びかけるボランティアら。後ろは指揮官車=5月30日午前、越谷市越ケ谷4丁目

 自転車利用者による悪質で危険な交通違反から歩行者の安全を守ろうと、埼玉県警交通指導課は30日、県内43カ所を対象に約378人態勢で一斉交通取り締まりを行った。

 越谷市では、同課と越谷署が同日午前10時から正午まで、自転車指導啓発重点地区路線の同市越ケ谷4丁目の市道で取り締まりを実施。周辺は駅や市役所をはじめ、文化や福祉活動の拠点として利用されている会館などがあり交通量が多く、越谷署員が指揮官車でヘルメット着用や安全利用なども呼びかけた。

 同課によると、同署管内の取り締まりで交通切符を処理(赤切符)したのは通行区分違反5件で、指導警告(レッドカード)は右側通行やイヤホン使用など61件だった。

 同署の岸清一交通課長は「自転車事故が増えている。ヘルメットを正しく着用し安全運転をお願いします」と話していた。

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