都の受託事業者で個人情報漏えい 新型コロナ陽性者の情報をLINEで知人に知らせる

 東京都は2日、新型コロナ陽性者の登録に関する委託事業で、個人情報の漏えいが発生したと発表した。再委託事業者の職員1人が、陽性者の情報を紙で書き取っていたほか、知人にLINEで知らせていたという。

近ツリの再委託事業者の職員が漏えい

 都の発表によると、情報漏えいしたのは、新型コロナ陽性者の情報を厚生労働省の陽性者登録管理システム「HER-SYS」に登録する事業を受託した、近畿日本ツーリストの再委託業者の職員。先月25日にこの職員が個人情報を紙にメモしているのが発見され、上長らが本人に聴取するなど調査したところ、37人分の個人情報を紙にメモして自宅に持ち帰り、4人分については「LINE」アプリで知人に伝えていたことが発覚した。

 都では不正に個人情報を閲覧された37人に対し、個別に説明のうえ謝罪したとしており、現時点ではこれ以外の被害は確認されていないとしている。

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