“仲間”たたえるグータッチ 金谷拓実は中島啓太との優勝争いへ「いい戦いできたら」

国内メジャー初優勝へ(撮影/和田慎太郎)

◇国内メジャー◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目(3日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇7430yd(パー71)◇曇り(観衆3901人)

午前3時半に起きた金谷拓実は、午後7時過ぎまでゴルフ場でプレーしていた。長い長い一日。未消化だった第2ラウンドの7ホールと第3ラウンドの10ホールをノーボギーで回り、「いいプレーができた」と静かにうなずいた。

第3ラウンドスタート前のウォーミングアップもルーティン通りだった。「休憩でしっかり休むことができたので」。コンディションの変化にもしっかりアジャスト。雨中でのプレーとなった朝は「グリーンがすごく軟らかくなって。でも、スピードは出ていた」。日が差して気温も上がり、最終組で午後4時10分にティオフするころには「もっとスピードが出ていた」という。それでも、前半で3連続を含む4バーディ。後続に2打差をつけ、首位をキープして最終日を迎える。

ショットの安定感に加えてグリーン上も好調(撮影/和田慎太郎)

2打差で追ってくる中島啓太とは、引き揚げてきたクラブハウスですれ違ったときに「ナイスプレー」とグータッチを交わした。「ずっとアマチュア(ナショナルチーム)でプレーしてきた仲間。先週も優勝争いをして、お互いに良い状態で今週に入っている。啓太君も伸ばしているので、僕もしっかり伸ばして良い戦いができたら」

中島も「きょう(第3ラウンド途中までに)同じくらいスコアを伸ばしていますし、第4ラウンドで勝負できるように、そのポジションまで行きたい」と意気込む。お互いを意識しながら、長丁場の日曜日に臨む。(茨城県笠間市/亀山泰宏)

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