犬の寿命を縮める『親バカ行為』4つ 絶対にしてはいけないNG行為とは?

1.食べ物を欲しがるだけ与えてしまう

愛犬が食べる姿は可愛いですし、「欲しい!」とねだられると、ついついご飯やおやつをあげたくなってしまいますよね。

普段ご飯として与えている総合栄養食は、そのフードと水だけで犬の健康が維持できるように配合されています。ですが愛犬が欲しがるからとおやつばかり与えていると、ご飯を食べなくなり栄養が偏って、健康に悪影響を与えてしまう可能性があります。

犬は食欲旺盛な子も多いので、欲しがるだけ食べ物を与えると、食べ過ぎになることも。それが続いて肥満になると、さまざまな病気のリスクがはね上がり、愛犬の寿命を縮めることになるかもしれません。ご飯やおやつは、適切な量を与えるようにしましょう。

2.おしゃれ重視で服を着せる、写真を撮る

「大好きな愛犬には可愛い服を着せてあげたい」とおしゃれや写真映え重視で服を選ぶのもNGです。術後の傷保護や防寒対策、抜け毛、皮膚疾患対策など必要なケースでは服を着せることもありますが、元々犬に服は必須ではありません。

服自体を嫌がる子も多いですし、材質や季節によっては体温調節がしにくくなることもあります。可愛いぽんぽんやリボンなど、服の装飾を誤飲しないよう注意も必要です。

また服を着せた愛犬が可愛くて、SNSにアップしようと長時間撮影してしまうこともあるかもしれません。ですが犬にとっては慣れない服を着て、長い時間じっとさせられるのはかなりの苦痛になることも。

必要のない服を着せることも、服を着せての長時間の撮影も、ただちに寿命を縮めるとまではいかないにしろ、犬にとっては相当のストレスになります。服を着せるのなら犬が快適に過ごせるようなものを選び、長時間着たままは避け、おしゃれ心と撮影はほどほどにしてあげてくださいね。

3.犬をかまいすぎる

意外かもしれませんが、犬をかまいすぎるというのもNG行為です。可愛い愛犬とはできるだけ一緒にいたいと思う方も多いはず。犬もまた大好きな飼い主さん家族との時間は不可欠です。

ただ独立心が旺盛でベタベタされるのを好まない傾向にある犬種も存在しますし、普段は一緒に過ごすのが好きでも、四六時中一緒にいてかまいすぎるとかえってストレスになる場合もあります。

かまわれすぎることで犬が飼い主さんに依存してしまい、いざ飼い主さんが不在になると強いストレスや不安を感じて分離不安症になってしまうケースも。

日中家にいない時間があるのなら、問題はないはずです。家で過ごす時間が長いあるいは家族がかわるがわる犬と長時間接するという場合は、犬をかまいすぎていないか、適度な距離で接しているか見直してみてはいかがでしょうか。

4.しつけをしない

しつけをしないというのも、愛犬の寿命を縮めてしまうかもしれないNG行為です。犬を飼っている方の中には「可愛い△△ちゃんは叱れない」「しつけなんて可哀そう」と思う方もいるかもしれません。

ですが基本的なしつけができていないと、ドッグランで他の犬に危害を加えてしまったり、散歩中に偶然リードが外れてしまったときにそのまま脱走してしまったりとトラブルや事故を招いてしまう可能性があります。

しつけをされておらず、人に対して攻撃的な犬の場合、動物病院へ行くのも難しくなり病気の発見や治療が遅くなってしまうかもしれません。適切なしつけは「可哀そう」なものではなく犬が安全に暮らしていくのに必要不可欠なものなのです。

まとめ

今回は犬の寿命を縮めてしまうかもしれない親バカ行為を4つご紹介しました。

愛犬が愛しいあまりにやっている行為かもしれませんが、逆に愛犬を苦しめていたというのはショックですよね。

ぜひ甘やかしすぎず、正しいしつけをし、犬が快適に過ごせるよう気をつけてあげてください。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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