大型の台風2号と梅雨前線の影響「全国で激しい雨」 宇都宮の中学校の"修学旅行"にも影響

 大型の台風2号と梅雨前線の影響で、6月2日から3日にかけて太平洋側を中心に広い範囲で大雨となりました。

 台風や前線の影響で四国や近畿、東海では2日から3日午前にかけて局地的な豪雨をもたらす「線状降水帯」が相次いで発生するなど記録的な大雨となりました。

 大雨のため栃木県内の学校の修学旅行にも影響が出てこのうち、宇都宮市の陽南中学校の保護者によりますと、2日昼過ぎ京都駅を出発した新幹線が午後3時過ぎに三河安城駅付近で立ち往生し、生徒・引率の職員は新幹線で夜を明かしました。3日6時半ごろ新幹線が動き出し、宇都宮駅には午後1時ごろ到着したということです。同じように、姿川中学校も立ち往生した新幹線の車内で約22時間缶詰になり一夜を明かしたということです。

 栃木県内では、11の市や町に大雨警報が発表されましたが、3日午前4時5分に全て解除になりました。台風2号は3日午後3時に温帯低気圧に変わりました。

 栃木県のまとめによりますと、雨の影響で益子町の避難所に2人が避難したほか、真岡市でも市内の864世帯2894人に高齢者等避難の情報を出して高齢者や体の不自由な人の避難を呼びかけました。

 また、那珂川町で約310軒一時、停電したほか、茂木町と益子町では3カ所で道路ののり面が崩れる被害が確認されました。

 一方、3日午後1時50分ごろ真岡市中郷の芳賀赤十字病院の西側にある用水路で知人と釣りをしていた70歳代の男性が足をとられて流され、約2時間後に茨城県筑西市の五行川で見つかりましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。警察によりますと用水路の幅は約5メートルで、当時は台風の影響で増水し、水の深さが50センチを超え流れも速かったとみられるということです。

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