「北陸の銀閣寺」満喫 富山県黒部市の松桜閣で園遊会

庭園を見て回る参加者

 富山県黒部市若栗にある市指定有形文化財「松桜閣(しょうおうかく)」の維持管理に取り組むNPO法人松桜閣保勝会は3日、庭園で園遊会を開いた。参加者は「北陸の銀閣寺」と呼ばれる数寄屋造りの建物を鑑賞し、初夏の風情を感じながら美しい庭園を思い思いに見て歩いた。

 招待者や住民ら約80人が参加した。同保勝会の平野宗良理事長が「黒部の文化財をこれからも守っていきたい」とあいさつ。参加者には茶室で呈茶が振る舞われた。

 松桜閣は初代県知事・国重正文の元私邸。職藝学院(富山市)の協力で2011年に復元した。北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅近くにあり、観光スポットになっている。

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