北陸電力、赤字から一転200億円の黒字に 2024年3月期連結予想、収支大幅改善する理由

北陸電力本店=富山県富山市

 北陸電力(本店富山県富山市)は6月2日、未定としていた2024年3月期の連結業績予想を発表した。純損益は前期の884億円の赤字から200億円の黒字に転換し、21年3月期以来3年ぶりの黒字を確保する見通し。6月から家庭向けを含む規制料金を値上げし、収支が大幅に改善する。4月に自社の判断で改定できる自由料金を値上げしたことも寄与した。

⇒北陸電力6月から39.7%値上げ

 北陸電は、国に申請した規制料金の値上げが審査中だったことから、4月下旬の決算発表時に業績予想の開示を延期していた。国が5月に平均39.7%の規制料金の値上げを認可したため算定が可能になった。

 24年3月期の売上高は前期比11.3%増の9100億円と予想している。

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