障害者接客のカフェ開店 遠野の福祉事業所、古民家を改修

古民家を改装し、地元産食材を使ったメニューを提供するカフェワノサト

 遠野市宮守町の遠野地域福祉事業所わの里(多田和代管理者)は1日、地元産食材を使った軽食や飲み物、スイーツを提供する「カフェワノサト」を開店した。事業所敷地内の古民家を改修。わの里の利用者が接客を担い、工賃アップにつなげる。障害者と地域が交流を深める場としても期待される。

 木のぬくもりと窓から望む農村風景が自慢の店は、初日から多くの住民でにぎわった。同町の新聞配達員内舘千加子さん(64)は「接客、味、眺めともいい。建物も懐かしい感じがしてすてき」と絶賛した。

 メニューは地元産食材を多く使う。ワノサトおからみそだしおにぎり(600円)は、農福連携する宮守川上流生産組合(浅沼幸雄組合長)のおからを使った自家製みそをのせる。ワノサトチーズケーキ(400円)は自家栽培の小豆入り。遠野産野菜パウダーを使った焼き菓子アソート(300円)もある。

 営業は木、金、土曜の午前11時半~午後3時。問い合わせはわの里(0198.69.1666)へ。

 

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