加藤シゲアキ著『オルタネート』(新潮文庫)のポスタービジュアル解禁!文庫版がいよいよ今月末発売

第164回直木賞候補、第42回吉川英治文学新人賞受賞、2021年本屋大賞ノミネート、ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR 2021 小説部門第1位、第8回高校生直木賞受賞……文壇からの高い評価と、読者からの熱烈な支持。その両者を獲得した加藤シゲアキ著『オルタネート』文庫版が、いよいよ6月26日に発売となる。

発売に合わせて書店店頭で掲示されるポスターのビジュアルとAmazon用パネルビジュアルが公開された。

書店店頭用ポスタービジュアル

カメラマンの五十嵐勇生氏による撮りおろしの写真を使ったポスターは、青春の普遍を描き切った本書にぴったりの清冽な印象を与える。『オルタネート』は昨年の『チュベローズで待ってる AGE22・AGE32』に引き続き、47年の歴史を誇る夏の文庫フェア「新潮文庫の100冊」における目玉新刊となる快挙も達成。夏の文庫フェアを、今年も加藤シゲアキ作品が盛り上げる。

Amazon用パネルビジュアル

【加藤シゲアキ・コメント】

 本作は、普段あまり本を読まない高校生にも小説の楽しさを知ってほしいと思って書きました。しかし蓋を開けてみれば高校生だけでなく、私より年上の方からもたくさんの反響をいただきました。著者が一番小説のポテンシャルを信じていなかったと反省しつつも、文庫化に際して改めて読み直したのですが、甦ってくるのはどれも美しい記憶でした。
 『オルタネート』は、本当に私を遠くまで連れていってくれた。そしてテーマ同様、私を大きく育ててくれました。
 こんなに自著に感謝することはこの先ないかもしれません。
 胸を張って、言わせてもらいます。
 本作は私、加藤シゲアキの代表作です。

 ――加藤シゲアキ

 【『オルタネート』あらすじ】

高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。母との軋轢により、“絶対真実の愛”を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。高校を中退し、“亡霊の街”から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる”とは何か。デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体―。“あの頃”の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。

© 株式会社ドットレンド