プロ初先発デビューへ!調整登板で4.1回3安打1失点4Kの好投で青柳晃洋&秋山拓巳ら抑え阪神/岡田監督が抜擢の左腕とは!?

富田蓮が9日の日本ハム戦で先発デビューへ

6月3日、萩谷総合公園野球場で行われたウエスタン・リーグのオリックスバファローズ戦に、阪神タイガースの先発としてマウンドに上がった富田蓮は、4回1/3を68球で3安打1失点4奪三振1四球と岡田監督絶賛の好投を披露し、9日に行われるセ・パ交流戦の日本ハムファイターズ戦で先発デビューすることが決定的となった。

岡田監督は1軍の練習前に4回まで富田蓮の投球を映像で確認し、立ち上がりは良くないが、完璧な内容だったと絶賛した。普通なら7回ぐらいまでは投げる所を68球で降板した富田蓮の采配に、中5日での9日を見越しての降板であることを示唆した。

2日、阪神甲子園球場で行われる予定だったセ・パ交流戦の千葉ロッテマリーンズ戦が雨天中止となり、先発予定だった桐敷拓馬は5日の千葉ロッテマリーンズ戦に回ることとなり、9日の日本ハムファイターズ戦が先発ローテーションの谷間となる可能性が発生し、富田蓮の名前が挙がっていた。調整登板となるこの試合の結果次第とされていたが、岡田監督から合格点がもらえたようだ。

富田蓮は、シーズン開幕時は中継ぎの一員としてルーキーながら開幕1軍入りを果たす。するとプロ初登板だった4月1日DeNAベイスターズ戦で初勝利をマークするなど7試合に登板して防御率3.38の成績を残していた。しかし、1軍首脳陣の意向による先発転向のため、5月7日に出場選手登録を抹消されていた。

5月12日のウエスタンリーグのソフトバンクホークス戦で先発デビューを果たした富田蓮は、4回5安打2失点5奪三振と視察に来ていた岡田監督の前で好投を披露。

2軍ではこの試合までに3試合に先発し、0勝1敗ながら防御率2.57と安定と安定感を見せ、直近2試合では共に90球以上を投げ、スタミナ面の課題もクリア。青柳晃洋、秋山拓巳ら他の昇格候補を抑え、富田蓮が一歩リードしていた。

9連戦最後のカードの頭を任されることになる富田蓮が岡田監督の期待に応える好投を披露し、阪神タイガースの勝利に大きく貢献してもらいたい。

© 株式会社日本文芸社