力士の恩返し…雷部屋の力士が小鹿野小学校など訪問 対戦は子どもに軍配「もっと強くなる」 元剣武が企画

現役力士に立ち向かう児童=1日午後、小鹿野小学校

 大相撲雷部屋(いかづち、埼玉県さいたま市)所属の力士で、幕下の大元貴志さん(30)と三段目の西太司康平さん(28)らが1日、小鹿野町立小鹿野小学校(篠田禎生校長、児童数236人)や秩父市内の幼稚園などを訪問し、子どもたちと相撲や記念撮影で交流を深めた。

 秩父地域の力士訪問は、同町出身の元幕内力士剣武(つるぎだけ)の宮本一輝さん(44)が「現役時代に応援してもらった地元に恩返しがしたい」との思いで、2016年から毎年企画。コロナ禍の影響で4年ぶりの開催となった。

 小鹿野小学校では、力士への質問コーナー後、相撲で対戦した。1、2年生計70人が、200キロ近くある力士に束になって立ち向かい、土俵の外まで押し出すと、会場内は大きな歓声に包まれた。

 西太司さんは「みんなの力が強くて驚いた。もっと稽古を積んで強くなる」と笑顔を見せた。大元さんは「子どもとの交流はいい気分転換になり、こっちもエネルギーがもらえる」と話していた。

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