「見るのをやめた」春ドラマ…3位「だが情熱」2位「それパク」を抑えた大物主演の1位は?

4月からスタートした春のドラマたち。今期も事件ものに恋愛もの、シリアスからコミカルな展開のものまで多様なジャンルが揃っているが、中には視聴者を十分に楽しませられなかった作品もあるようだ。

そこで本誌は、春ドラマで「見るのをやめた作品」についてアンケートを行った(5月24日~5月31日)。

残念ながら視聴者の期待に応えきれなかったのは、どの作品だろうか……。

第3位はオードリーの若林正恭(44)と南海キャンディーズの山里亮太(46)の半生をドラマ化した『だが、情熱はある』(日本テレビ系)。

若林役をKing & Princeの髙橋海人(24)、山里役をSixTONESの森本慎太郎(25)が務めている。作中のナレーションで「ほとんどの人においてまったく参考にはならない」とされる芸人2人が「若者」から「大人」になるまでを忠実に再現した作品である。

髙橋と森本の再現度の高い演技が話題になったものの、《役者さんのホンモノの寄せ具合はとてもいいのですが、元々お笑いのあの方々には、興味が無かったので、内容的につまらない》(50代女性/会社員)と芸人の日常を描いた内容に興味を保てなかったという声が。くわえて、若林と山里の現在の活躍が知れわたっているため《正直続きが気にならないというか実際の人物の話を映像化って難しいなと感じました》(40代男性/会社員)と分析する人もいた。

第2位は『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)。

飲料メーカー開発部の知的財産をめぐる様々な問題を解決していく、同名小説のドラマ化作品だ。開発部から知的財産部に異動になる主人公を芳根京子(26)、知的財産のプロである弁理士を重岡大毅(30)が演じている。パクリとパロディの違いや特許の所在など、現代の問題にも切り込んでいくお仕事ドラマ作品だ。

知的財産という複雑なテーマを身近に感じられなかったためか、《話に入り込めなかった》(40代女性/パート)《話の展開が地味に感じる》(50代女性/会社員)と関心を持てない人も。また一話完結型でトラブルを解決していく展開に《毎回同じような展開で面白くなくなりました》(30代女性/パート)と続きが気になるようなハラハラさが足りないと感じる視聴者も多かったようだ。

そして第1位となったのは木村拓哉(50)主演の月9『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)。

20年と21年にスペシャルドラマとして放送された『教場』シリーズの続編で、最恐の警察学校教官・風間公親の過去を描く。風間が警察学校に赴任する前に、刑事指導官として新人刑事の教育にあたっていた時代が舞台となっている。

『教場』『教場II』の人気が高く、本誌が行った春ドラマの期待度ランキングで1位になるなど開始前の期待が大きかったぶん、《期待していたが全く面白く無かった》(20代男性/学生)と前作と比べてしまったという声も。また警察学校ではなく殺人事件の現場が舞台であることや、風間の目に千枚通しが刺さるシーンや大量の出血を伴う描写に《観ていて楽しくない。グロい》(50代女性/パート)と感じてしまう視聴者も多く、見るのをやめてしまったようだ。

いよいよクライマックスを迎える春ドラマ。どの作品が最後まで視聴者をつなぎとめられるのか。

最終結果はこちら。

【春ドラマの中で、「視聴するのを途中で辞めた」作品は?】(複数回答可)
1位:『風間公親-教場0-』16.4%
2位:『それってパクリじゃないですか?』15.5%
3位:『だが、情熱はある』14.6%
4位:『わたしのお嫁くん』11.7%
5位:『unknown』11.3%
5位:『Dr.チョコレート』11.3%

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