交通安全、ヒマワリに約束 「絆プロジェクト」園児参加

ヒマワリの種を植え、じょうろで水をかける園児たち=舟形町・舟形ほほえみ保育園

 2011年に京都府の4歳男児が交通事故で亡くなったことをきっかけに、ヒマワリを育てる活動を通じて事故根絶につなげる「ひまわりの絆プロジェクト」が先月、舟形町と山形市で行われ、参加した両市町の園児が種を植え、願いをつないだ。

 輪禍に巻き込まれた男児が育てたヒマワリの種は警察官に託され、その種を引き継ぎ、植栽する活動が全国に広がっている。

 舟形町の舟形ほほえみ保育園(井上悦子園長)で先月24日、年長児20人が同園敷地内の畑に種を一つ一つ植え込み、土をかぶせて水をかけた。園児は「大きくなるといいな」などと話しながら作業していた。叶内里歩ちゃん(6)は「きれいな花が咲くのが楽しみ」と話していた。

 山形市のこども園ちとせ(若狭谷亮園長)の年長児24人は先月31日、同園で活動した。山形警察署員からプロジェクトの説明を受けた後、同園の畑の土を詰めたフラワーポットに種を植えた。

 終了後、実際の道路状況を再現できる危険予測シミュレーターで横断歩道を渡る練習をした。園児たちは「道路を渡るときは手を上げたい」などと元気に取り組んでいた。

横断歩道を渡る練習をする園児=山形市・こども園ちとせ

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