関西エリア、初の出力制御 太陽光や風力発電、一時停止

梅田周辺のビル群=2021年、大阪市

 関西エリアで4日、太陽光と風力の再生可能エネルギー発電事業者が一時的に発電を停止する出力制御が初めて実施された。太陽光の77施設と風力の6施設を対象に、関西電力送配電が発電停止を指示していた。電力の需給バランスが崩れると停電につながるリスクがあり、需要が減る休日に供給量を抑制した。

 関西送配電は、4日午前9時~午後1時半に42万~52万キロワットを制御する想定で、事業者に発電停止を求めた。工場の稼働が減って電力需要が縮小する中、晴天で太陽光などの発電量が増えて供給過剰となる事態を避ける必要があった。

 出力制御は、大手電力10社のうち東京電力管内だけ実施していない。

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