「day2」の意味
「day2」（でいつー）とは、「2日間入浴していないこと」を表すギャル用語。
「忙しすぎて2日間もお風呂に入れない」というニュアンスの表現である。
ギャル系ファッション誌『egg』編集長の大熊芹奈が、2022年夏の時点で「2022年流行ると思うギャル用語」として挙げていた。実際に2022年末に発表された『egg流行語大賞2022』第3位にランクインしている。
ギャルだけではなく、Z世代にじわじわ浸透しているトレンドワードでもある。仕事もプライベートも充実させたい、忙しい日々を送る世代ならではの表現と言えるだろう。
3日入浴していないことを「day3（デイスリー）」、4日入浴していないことを「day4（デイフォー）」、5日入浴していないことを「day5（デイファイブ）」と表現する。入浴していない日数によって呼び方が変わる。基本的にday3を超えたあたりから“猛者”のくくりに入るとみなしてよい。
またこの場合の「入浴」とは、「湯船に浸からずシャワーを浴びるだけ」も含む。「day2＝2日間湯船に使っていないが、シャワーは浴びている」という意味ではないため注意。
「day2」の由来・語源
発祥は不明。
語源は英語の「day2（＝2日目）」と考えられる。
最後に入浴をした日を「0」とし、「day1（＝1日目）」が毎日入浴すること「day2（＝2日目）」から「一般的には入るべき風呂を1回抜かした」ということになる。
「day2」の活用例
「あー、私もうday2だわー」
「先輩がday2らしいから、今日は早く仕事あがってもらおう」
A「今日どんな感じ？私day2」
B「私day3」
A「ヤバ、猛者じゃん」
「day2」という表現から、平成のギャル文化「汚ギャル」を彷彿とする人も少なくない。
当時の「汚ギャル」は、髪型やメイクにこだわるものの、何日も風呂に入らなかったり、洗濯していない服を着ていたりした。また一部の汚ギャルは、それをステータスと思っていた。
“つよかわギャル”を自称する「にじさんじ」所属のVtuber・虎姫コトカは、自身の配信内で「風呂は毎日は入らない」「最近は5日前に入った」などと発言している。
彼女は全体的にズボラな性格で、「掃除が苦手」「数日放置した食べ物を平気で食べる」などのエピソードもある。似たような習慣の相手を見つけた際に「仲間」と表現することもあるため、彼女が「day2」の表現を使うようになれば、ギャル用語とはやや距離があるVTuber界隈にも、瞬く間に普及するかもしれない。
クロス・マーケティングがおこなった『お風呂に関する調査（2022年）』によると、「お風呂が面倒」と感じている年齢・性別は、20代女性がもっとも多かったという。
一見お風呂好きが多いように思われる年齢・世代だが「髪が長いため、洗髪・トリートメント・ドライヤーなどが面倒」「あまり汗をかかない、体臭がキツくないため、数日に一度の入浴でもトラブルが起きにくい」といった理由から、入浴から遠ざかっている可能性もあるだろう。
AKB48の柏木由紀は、「お風呂は人に会わないならできれば入りたくない」「仕事がある日は入るが、休みなら入らない」「最長で一週間くらい入らなかった」と語っている。
