34歳一人暮らし女性 年々上がる電気代を抑えるには? FPが教える節約の鉄則

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。
今回の相談者は、34歳、一人暮らしの女性。年々高くなる電気代の節約方法が知りたいとのこと。FPの飯田道子氏がお答えします。


一人暮らしです。固定費を下げたい。特に光熱費が年々高くなってきているので、具体的にどうしたら抑えられるか教えて欲しい。

【相談者プロフィール】

性別:女性、34歳、パート・アルバイト、一人暮らし

住居:持ち家(愛知県、マンション)

毎月の世帯の手取り金額:22万円

年間の世帯の手取りボーナス額:なし

給与・事業収入以外の収入:なし

毎月の世帯の支出の目安:15万円

【毎月の支出の内訳】

住居費:7万円

食費:3万円

水道光熱費:2万円

教育費:-円

保険料:1万円

通信費:7,000円

車両費:-円

お小遣い:2万円

その他:-円

【資産状況】

毎月の貯蓄額:-円

現在の貯蓄総額:100万円

毎月の投資額:-円

現在の投資総額:-円

現在の負債総額:-円

ボーナスからの年間貯蓄額:-円

飯田:今回は、年々、光熱費が高くなっており、どのようにしたら下げられるのか具体的な方法を知りたいという相談者様です。特に、2023年6月は電気料金が値上がりするため、不安に感じる人は少なくありません。相談者様の場合、どのようなことを心がけていけば良いのでしょうか。今回は、電気代を抑える方法についてお伝えしていきます。

固定費の上昇は家計圧迫の原因に…

相談者様はしっかり理解されているようですが、家計を安定して運営していくためのポイントのカギとなるのは、固定費をいかに抑えるかです。

ただ、残念なことに、光熱費は何度も値上げが繰り返されているため、毎月の予算を立てにくい状況が続いています。そのため、計画通りにお金を貯めることができない、預貯金を切り崩さなくてはならなくなったという家庭も少なくありません。

相談者様の場合、頂いたデータを拝見したところ、不明な部分もあるものの無駄遣いされている様子もなく、しっかりとお金を管理されている様子がうかがえます。大変立派だと思います。

大変だと思いますが、できるだけペースを崩さずに生活ができると良いですね。

電気代の節約の方法

もともと相談者様の毎月の水道光熱費は2万円となっており、データから、無駄なく利用されていることがうかがえます。

ご存知の通り、2023年6月から電気料金が値上がりするため、節約をしたとしても、ある程度の光熱費の上昇は免れないと思われます。

そこで、できるだけ値上がりを抑えるために取り組むべき方法にはどのような方法があるのかを考えてみましょう。

(1)料金プランを見直す
法律が改正されたことにより、電気販売会社は複数存在しています。まずは、今、契約しているプランが自分の生活と合っているのかを確認することが大切です。

複数の販売会社のHP上にシミュレーション機能がありますので、自分の利用状況ではどのプランが良いのかをシミュレーションしてください。また、電話会社やガス会社などが提供しているプランなどもありますので、確認するようにしてください。

(2)契約アンペア数を見直す
電気の契約でアンペア数が適正かどうかも確認してみましょう。電気料金は契約アンペア数によって基本料金が変わります。アンペア数が大きいようなら、小さなアンペア数に変更すれば、固定費が削減できます。

持っている電化製品によって必要なアンペア数は変わってくるので、自分で判断するのではなく、電気会社と相談して決めていくと良いでしょう。

(3)電気をつけっぱなしにしない
部屋の間取り等は分かりかねるのですが、自分がいない部屋の電気をつけっぱなしにしないなどの対策は必須です。その他、使わない電化製品のコンセントを挿したままにしないことも気をつけてください。

電化製品の節約のポイント

◆エアコン
大切なのはフィルターを掃除して、スムーズに風がいきわたるようにすることです。そして自宅にいるときには、エアコンの温度は高めに設定を。27~28℃程度が理想です。

それだけで十分涼しくないと感じた場合は、扇風機なども併用しながら涼しい空間を保つようにしてください。タイマー機能を上手に使いながら、稼働時間を減らします。

◆冷蔵庫
冷蔵庫の設定温度を確認。夏場は「強」にしておくことが良いのですが、それ以外の期間は「中」設定にして電気料金を抑えます。詰め込みすぎると電気料金は高くなってしまうので、詰め込み過ぎないことを心がけましょう。

◆洗濯機
全自動の場合2回すすぎが一般的ですが、1回すすぎに設定することでその分、電気料金を抑えることができます。この場合は、1回すすぎ用の洗剤を利用します。相談者様は現在、一人暮らしのようですので、ある程度まとまってから洗濯をするなど、回数そのものを減らすことも重要です。

◆電灯・照明機器
先ほど、つけっぱなしにしないと説明しましたが、その他にも白熱電球を利用しているなら、電球形LEDランプに交換すると電気料金を抑えることができます。

電球型LEDランプは白熱電球に比べると高額になりますが、長持ちしますので、交換する手間も省けますよ。

楽しみながら実践する

節約することは大切なことですが、そればかりではゆとりがなくなってしまいます。

例えば、少し視点を変えて、図書館などの文化施設へ行って本を読んで過ごす時間を増やすだけでも電気料金を抑える効果は期待できます。ほかにも、涼しさを感じられる夏の食材を取り入れるなどしてもいいですね。

ここに挙げたことは一例となります。できることから始めてみてくださいね。

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