上越市大貫4殺人事件 事件発生から3日 近隣で大会予定通り実施 住民応援も胸中不安

 1日夜、上越市大貫4の住宅駐車場で同所の会社社長、中村礼治さん(62)が殺害されてから3日が過ぎた。近隣では4日、市内を走るロードレース大会が予定通りに行われたが、沿道の住民からは不安の声も聞かれた。
 同日の「高田城ロードレース大会」では、事件現場近くを通る山麓線(県道上越新井線)もコースとなり、大勢のランナーが走行。現場付近に通じる大貫交差点などでも警察官らが交通整理に当たった。
 沿道で応援していた住民からは「たくさんの人が走っていると元気をもらえる。これで、事件がなければ」、「事件の影響で中止かもしれないと思った。開けて良かった」などの声が聞かれた。
 大会本部によると、コース変更、警察官の増員や配置変更などはなかったという。ただ、大会が中止にならないかとの問い合わせが2、3件あった。
 容疑者の逃走手段などについて、捜査関係者は「捜査は初期段階。幅広く、あらゆる可能性を見越して調べている」とする。中村さんが何らかのトラブルに巻き込まれた可能性については、「捜査に支障がある」として明らかにしていない。

山麓線もコースとなったロードレース。現場付近に通じる交差点などでも警察官らが交通整理に当たった(4日午前8時30分ごろ、上越市大貫4)

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