徳島県那賀町で3月上旬、山中に止めてあった車の中から男女2人の遺体が見つかり、女性の首に絞められた痕があったことが4日、捜査関係者への取材で分かった。県警は遺体で見つかった香川県の50代男が、中国地方に住む20代の知人女性の首を絞め殺害した後、自殺したとみて調べる。
捜査関係者によると3月5日午後4時ごろ、那賀町木頭の渓谷「高の瀬峡」のレストハウスから北に約6キロの山中で、アマゴを放流していた人が男の軽乗用車を見つけ駐在所に通報した。2人は車内後部の荷室で発見。車のマフラーにホースが装着され、車底部に開いた穴から車内に延びていた。エンジンはかかったままで有毒な排ガスが送り込まれたとみられる。
県警の司法解剖の結果、男の死因は一酸化炭素（CO）中毒。女性は首を絞められた痕があり、窒息死と判明した。県警が2人の関係性や経緯を詳しく調べている。
