【中国】コンビニ店舗数、30万店超=業界団体調査[商業]

中国チェーンストア業界団体の中国連鎖経営協会(CCFA)と大手会計事務所KPMGが共同でまとめた中国のコンビニ調査によると、国内のコンビニ店舗数は2022年末時点で30万1,000店となった。前年末から19%増えたが、増加率は21年(31%)、20年(46%)から鈍化した。

調査はCCFAがコンビニ運営企業72社(石油系含む)を対象にアンケート形式で実施した。

全体の内訳は、コンビニチェーンが18万7,000店、インターネット企業やプラットフォーム企業が展開するコンビニが4万2,000店、小型小売店や生鮮食品店、薬局が2万6,000店、コンビニ本部が一部商品のみを提供する加盟店が4万6,000店。

コンビニブランド別で見ると、広東省東莞市を地盤とする「美宜佳」が3万8店で最多。中国石油化工集団(シノペック)系のガソリンスタンド内で展開する「易捷」(イージージョイ)が2万8,006店、中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)系ガソリンスタンド内店舗の「崑崙好客」(uスマイル)が2万600店と続いた。

外資系では「羅森」(ローソン)が5,641店(5位)、「セブン—イレブン」が3,319店(8位)、「全家」(ファミリーマート)は2,666店(10位)だった。

22年の新規出店は1万3,384店で、閉店したコンビニは4,452店だった。

22年のコンビニ売上高は前年比10%増の3,834億元(約7兆5,400億円)。来店客が減った影響で、コンビニの営業力を示す1店舗当たりの1日の売上高(平均日販)は6%減の4,794元に落ち込んだ。平均日販が5,000元を下回るのは17年以来。1店舗当たりの1日の平均来店客数は291人で、5.8%減少した。

オンラインサービスを展開するコンビニの比率は22年に92%となった。売上高のうちオンライン業務が占める比率は14%で、前年から7ポイント拡大した。

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