インドネシアのブディ運輸相は5月30日、訪問先の韓国で、韓国海外インフラ都市開発支援公社(KIND)、韓国国家鉄道公団の幹部らと会談し、首都ジャカルタ特別州の都市高速鉄道(MRT)第4期事業(フェーズ4)での協力について協議した。
KINDなどが参画する韓国のコンソーシアム(企業連合)による事前事業化調査は、ジャカルタ特別州政府に提出されており、現在、評価作業が行われている。ブディ運輸相は、今後の事業化調査に向けても継続して連携する考えを述べた。事業には、サムスン・グループの建設子会社サムスンC&Tも協業する計画だ。
インドネシア運輸省によると、南ジャカルタのファトマワティ駅から東部タマン・ミニ駅区間を計画するMRT第4期事業(フェーズ4)開発については、韓国のコンソーシアムとジャカルタのMRT事業を運営するMRTジャカルタによる官民連携(PPP)方式で進められる予定だ。
ブディ氏はこのほか、バリ州で計画されている軽量軌道交通(LRT)開発に向けた事業化調査について、韓国の政府開発援助(ODA)を受けることも明らかにした。バリ州のLRTも建設費はPPP方式で賄う方針を示した。