富山市の猿倉ジュニアスポーツクラブは、同クラブ輩出のトップ選手を支援する後援会を設立した。北京冬季パラリンピックノルディックスキー距離男子20キロクラシカル立位の金メダリスト、川除(かわよけ)大輝選手(日立ソリューションズ)、北京冬季五輪ノルディック距離男子15キロクラシカルなどに出場した廣瀬崚(りょう)選手(長田組)らが支援対象で、大舞台での活躍を支えていく。
4日、富山市長附(大沢野)の三和ボーリングテクニカルセンター北陸で記者会見して説明した。川除、廣瀬両選手も出席した。
名称は「猿倉ジュニアスポーツクラブトップアスリート後援会」で、設立は5月5日。同クラブを母体とし、趣旨に賛同する市内の企業でつくる。北京冬季パラリンピックに日本選手団最年少で出場したノルディックスキー距離の岩本美歌選手も支援対象にした。
後援会は、県内でトレーニングをする選手の身体ケアや用具のメンテナンスに携わるほか、会費を遠征費の一部に充てるなどして資金面で援助する。
会見でロゴマークと関連グッズも発表し、後援会長を務める三和ボーリングの湯川雅昭社長は「世界で活躍する選手を応援しながら地域を盛り上げたい」と抱負を述べた。スキー競技に限らず、世界を舞台に戦う地元選手を支援していく。
川除、廣瀬両選手は後援会設立に感謝し、川除選手は「ミラノ冬季パラリンピックでもメダルを取りたい」、廣瀬選手は「ミラノ冬季五輪のクロスカントリースキーで日本人初のメダルを獲得することを目標に頑張りたい」と語った。