少林寺拳法、演武磨く 茨城・清真学園高インターハイへ 女子部員「いつも通りに」

練習に励む少林寺拳法部の部員たち=鹿嶋市宮中

茨城県鹿嶋市宮中の清真学園高・中(飯山克則校長)の少林寺拳法部が7月21日から北海道旭川市で行われる全国高校総合体育大会(インターハイ)に出場する。女子団体演武での出場は4年ぶり。部員たちは大舞台で鍛錬(たんれん)した演武を披露するため、切磋琢磨(せっさたくま)して練習に励んでいる。

同部は1981年創部。現在、高校生の部員は女子のみ13人で、木曜と日曜以外の週5日、約2時間の修練を重ねている。

インターハイに出場するのは、女子の団体演武1チーム(正選手6人・補欠2人)と組演武2組4人、単独演武1人。5月に開催された県高校総体でそれぞれ出場権を獲得した。

少林寺拳法は、47年に香川県で創始された武道。修行を通じて、自信や勇気、行動力を習得し、思いやりと正義感を養うことを目標とする。

技法は突きや蹴り、受けなどの剛法と、抜きや投げ、固めなどの柔法に分かれる。大会では、少林寺拳法の基本を忠実に実行しているかが審査され、技の成立条件が整っているか、武的要素が充実しているかなどを評価されるという。

同部の富山博次監督(69)は「部員たちは技への探究心があり、日々努力している。全国の壁は厚いが、決勝までは残りたい」と話した。

部長で同高2年、宮川愛さん(16)は「いつも通りの力が発揮できるように頑張りたい」と決意を披露した。

清真学園高少林寺拳法部の部員たち=鹿嶋市宮中

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