九重町と竹田市、由布市にまたがるくじゅう連山に夏山シーズンの到来を告げる「第70回くじゅう山開き」が4日、大船(たいせん)山(1786メートル)であった。新型コロナウイルス禍で取りやめていた山頂行事を4年ぶりに復活。好天に恵まれ、約1200人が自然を満喫した。
麓の法華院山荘で安全祈願祭があり、神事をして無事故を祈った。山頂行事では、最も遠方の埼玉県川越市から訪れた会社員高橋大(すぐる)さん(50)らの発声で万歳を三唱。記念のペナントが一人一人に配られた。
参加者で最高齢だった阿部誠さん(87)=臼杵市稲田=は「70年前から200回以上、登っている。くじゅうは最高」と笑顔を見せた。
くじゅう観光連盟(会長・日野康志九重町長)は来年以降、山開きを6月から4月に変更する。