泥しぶき、4年ぶり笑顔 鹿島ガタリンピック 1400人が“ムツゴロウ”に

4年ぶりに開催された鹿島ガタリンピック。参加者は全身泥まみれになって競技を楽しんだ=4日午後、鹿島市の七浦海浜スポーツ公園(撮影・米倉義房)

 有明海の干潟を舞台にした運動会「第39回鹿島ガタリンピック」が4日、鹿島市音成の七浦海浜スポーツ公園で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大で3年連続中止になり、4年ぶりの開催。海外15カ国を含む約1400人が出場し、“人間ムツゴロウ”などユニークな競技で全身泥まみれになって、干潟に笑顔の花を咲かせた。

 地元小学生の対抗レースを皮切りに、ロープで干潟に飛び込むガターザン、板の上を自転車で走るガタチャリなど8競技を実施。顔から干潟に突っ込んだり、しぶきを上げながら全力で走る姿に、2万5千人が詰めかけた会場は大きな笑いと歓声に包まれた。職場の同僚と初めて参加した清家早也香さん(25)=鹿児島市=は「干潟が広がる景色がとてもきれい。全身泥まみれになれて本当に楽しかった」と声を弾ませた。

 今回のテーマは「リスタート(再始動)」。松尾壮一郎委員長は「新型コロナなどから、もう一度前向きな気持ちでリスタートしたいとの思いを込めた。ガタリンピックを通して鹿島の魅力を広め、ファンになってもらいたい」と話した。(山口源貴)

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