ハミルトン2位「とても幸せ。今年中にレッドブルに近づけるといいね」メルセデスはダブル表彰台で選手権2位に/F1第8戦

 2023年F1スペインGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは2位、ジョージ・ラッセルは3位を獲得した。メルセデスのダブル表彰台は、2022年ブラジルGP以来のこと。これにより、メルセデスはコンストラクターズ選手権において、アストンマーティンを抜いて2位に浮上した。

 ハミルトンはスタート直後にランド・ノリス(マクラーレン)との間で接触が起きた後、ランス・ストロール(アストンマーティン)に抜かれるが、8周目にオーバーテイクし、3番手に上がった。ソフトタイヤで長いスティントを取り、セカンドスティント序盤にカルロス・サインツ(フェラーリ)をパスして2番手となり、最後までそのポジションを維持した。

 ラッセルは、12番グリッドから1周目に7番手に上がり、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)を抜いて、16周目には3番手に。終盤はセルジオ・ペレス(レッドブル)が後方から追い上げてきたが、ラッセルは3.423秒差で3位を守った。

 なお、レース後、メルセデスは、ハミルトンとラッセルのフィジオ/アシスタントが、レース後インタビューおよび表彰式の手順に違反してパルクフェルメに立ち入ったことで、10000ユーロ(約150万円)の罰金を科された。

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(66周/66周)
4番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト

2023年F1第8戦スペインGP 2位ルイス・ハミルトン(メルセデス)と優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 今日一日を終えて、今、とても幸せな気分だ。今週末、2位になれるなんて予想していなかった。でも今日はすべてのことをコントロールして走ることができた。マックス(・フェルスタッペン)のレッドブルは別次元なので、ついていくことはできなかったけれど、それでもとてもポジティブな結果だよ。

 ジョージが12番手から3位を獲得したのも素晴らしいことだよね。チーム全員、ファクトリーの人たち、そして常に僕に寄り添ってくれる世界中のチームLHの皆に、心から感謝している。

 このマシンについての学習を進めている。今週末と同じ状態が続き、ここから先、僕たちが良い状況になるといいね。マシンが適切なウインドウに入らないサーキットもいくつかあるだろうけど、今後の数戦は僕たちのマシンとの相性がいいことを願っている。

(レース直後のインタビューで語り)ファクトリーの皆が頑張り続けてくれたおかげで、レッドブルに少し近づくことができた。皆に本当にお礼を言いたい。レッドブルはまだ前にいるけれど、追いかけ続けるよ。今のところ彼らは僕たちにとってはまだ速すぎる。でも今努力しているところだ。一歩ずつだよ。そうして今年の終わりまでに近づくことができれば最高だよね。それができなくても、来年だ。

2023年F1第8戦スペインGP 2位ルイス・ハミルトン(メルセデス)

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=3位(66周/66周)
12番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト

2023年F1第8戦スペインGP 2位ルイス・ハミルトンと3位ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 すごくいいレースができたね! 今朝の時点で、12番グリッドから順位を上げていけると自信を持っていた。5番手か6番手は可能だと思っていたんだ。スタートをうまく決めることができ、序盤からペースが良かった。金曜の走行から、レースペースは優れていると分かっていたけれど、実際グランプリでそれが再現できるかどうか、100パーセント確信することはできない。でも今日はペースがよかったから、すごくうれしかった。何度か良いオーバーテイクを決めて、表彰台をつかんだんだ。

 この結果から、ファクトリーの皆がこのアップグレードを持ち込めるようにどれだけハードワークにあたり、努力してくれたかが分かる。去年ここで強力なレースをしたから、一貫してこういう結果を出して、レッドブルとのギャップを縮めることができるかを確認する意味で、今後の数戦が重要になる。

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