自己評価は「3点」 畑岡奈紗はパットの“回転”に課題

33位で終えた畑岡奈紗。パッティングを課題に挙げた(撮影/桂川洋一)

◇米国女子◇みずほ アメリカオープン 最終日(4日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6656yd(パー72)

ムービングデーに「0点」と自己評価したパッティングは最終日に「3点」に上がった。それも「100点満点で」と言うから厳しい。畑岡奈紗は5バーディ、3ボギー1ダブルボギーと出入りの激しい「72」。通算イーブンパー33位のフィニッシュにため息をついた。

パッティングの練習中、畑岡はツートンカラーのボールで転がりを確認する。最近は2色の境目がインパクト直後から「ちょっとねじれているように見える」という。サイドスピンが多くかかり、「入ったと思ったのが最後に切れるのはその影響があるかもしれない」と分析。左に引っかけるケースが比較的多く、修正を急いでいる。

次週はお休み(撮影/桂川洋一)

次週は欠場し、2週後の「マイヤーLPGAクラシック」(ミシガン州ブライズフィールドCC)に出場。翌週22日(木)開幕のメジャー第2戦「KPMG全米女子プロ選手権」(ニュージャージー州バルタスロールGC)、7月6日(木)に始まる第3戦「全米女子オープン」(カリフォルニア州ペブルビーチGL)に備える。

メジャーの“前哨戦”「マイヤー」は、昨年のプレーオフ進出スコアの通算18アンダーが示すように例年バーディ合戦が繰り広げられてきた。「ロースコアにしっかりついて行けるように」という試合はグリーン上の復調具合を確認できそう。「メジャーを考えると、やることはたくさんあるんですけど、その前に試合がある。修正しないといけないところがたくさんあるので来週に取り組めたら」と貴重な調整期間に入る。

6月中旬からメジャーが本格化する(撮影/桂川洋一)

グリーン上での課題を再認識した4日間。最後の最後に「決めたい距離を2つ決められたので、そこは良かった」とも思えた。終盤16番で5m、17番で6mを沈めた連続バーディの感触を手放したくない。(ニュージャージー州ジャージーシティ/桂川洋一)

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