皇室への献上品選ぶ 初夏の味覚「房州びわ」選果式/南房総市

皇室への献上品選ぶ 初夏の味覚「房州びわ」選果式/南房総市

 果実の大きさや美しさが特徴的な初夏の味覚、「房州びわ」を皇室に献上するための選果式が6月5日、千葉県南房総市内で開かれました。

 主に南房総地域で栽培されている「房州びわ」は、270年以上前から県内で栽培されてきた、歴史ある初夏の味覚で、2021年には長崎県に次いで、全国2位の産出額を誇りました。

 皇室への献上もまた、1909年から続く歴史を持ち、2023年で107回目の献上となります。

 5日の選果式に出品された房州びわは、南房総市と館山市、それに鋸南町の8つの枇杷組合がそれぞれ選りすぐりのびわを持ち込んでいて、審査では研究者や県の職員など、8人の審査員が、果実の大きさや色つや、粒ぞろいの良さなどを見る角度を何度も変えながら、厳しく見ていきました。

 そして、審査の結果、最も評価の高い、天皇陛下への献上品には、岩井枇杷組合が出品した、「田中」という品種のものが選ばれました。

岩井枇杷組合 新藤善行 組合長
「(生産者が)一生懸命つくっていたのでその成果が出たのかと思う」「『田中』という品種は甘みもあるが酸味も結構ある。甘酸っぱさが良いと思うのでそこを味わってほしい」

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