「最先端通信技術を世界基準に」 NTT西日本社長、普及に意欲

関西プレスクラブの会合で講演するNTT西日本の森林正彰社長=5日午後、大阪市

 NTT西日本の森林正彰社長は5日、大阪市で開かれた関西プレスクラブの会合で、光を使い大容量データを高速伝送する最先端技術「IOWN(アイオン)」を「グローバルスタンダードにしたい」と述べた。NTTが開発を進める通信技術で、既に法人向け専用回線の提供を開始。2030年代の本格普及を目指している。

 森林氏はアイオンの利点について「大容量化や低遅延にもまして、一番大きいのは消費電力が少ない点だ」と強調。電力効率が従来の100倍になるとし「データセンターの電力が100分の1で済み、携帯の充電は1年間に1回で済む世界になる」と見通した。

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