鈴鹿8耐:S-PULSE DREAM RACING・ITEC、渥美心とジョシュ・ウォータースを起用。ウォータースは鈴鹿8耐合同テストにも参加

 6月5日、株式会社エススポーツが運営するS-PULSE DREAM RACING・ITECは『2023FIM世界耐久選手権(EWC)“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第44回大会』の参戦ライダー2名を発表した。

 S-PULSE DREAM RACING・ITECは、レーシングライダーの生形秀之が率いるプライベートチームだ。2005年に日本プロサッカーリーグに加盟している『清水エスパルス』とコラボレーションして生形が立ち上げ、全日本ロードレース選手権や鈴鹿8耐に参戦している。

 今シーズンは4年振りに全日本ロードのJSB1000クラスにフル参戦しているが、開幕前に生形が大怪我を負って入院。現在は退院して復帰のためリハビリに励んでいる。

 そんななか、第2戦鈴鹿2&4では昨年も同チームから鈴鹿8耐に参戦した渥美心が代役を務めた。鈴鹿8耐に向けた確認を行いつつ、マシンもライダーも調子が良く、レース1は8位、レース2は7位と自身初のJSB1000でシングルフィニッシュを達成した。

2022鈴鹿8耐:4位を獲得したS-PULSE DREAM RACING ・ITEC

 2022年の鈴鹿8耐では生形、渥美、津田拓也で参戦して、見事プライベーター首位の4位を獲得する活躍を見せた。今年も渥美が同チームで戦うことが決まっていたが、津田はAutoRace Ube Racing Teamから参戦することが決まっている。

 そのため、渥美とASBK(オーストラリアスーパーバイク選手権)で活躍中のジョシュ・ウォータースを起用することになった。また、生形の怪我からの復調具合により別のライダーの加入を検討している。マシンはスズキGSX-R1000R、タイヤはブリヂストンを使用する。

 さらに、6月7~8日に行われる鈴鹿8耐合同テストには、渥美がEWC第2戦スパ24時間に向けてフランスに戻ったこともあり、ウォータースが参加する。

藤原克昭監督、渥美心(S-PULSE DREAM RACING・ITEC)/2023全日本ロード第2戦鈴鹿2&4

■渥美心
「昨年に引き続き、S-PULSE DREAM RACING・ITECのライダーとして鈴鹿8耐に参戦させていただくことになりました。昨年共に4位を獲得したチームと再び一緒に戦えて光栄です。先日代役参戦した鈴鹿2&4ではマシンに対する理解も進んでスピードを向上させられたので、その経験を活かしてチームの目標である表彰台を獲得すべく全力を尽くします。灼熱の夏に負けない熱い走りをしますので、熱い応援をよろしくお願いいたします!」

■ジョシュ・ウォータース
「S-PULSE DREAM RACING・ITECから鈴鹿8耐に参戦できることに大変興奮している。このチームは8耐において常に強かったので、今年その一員になれることが本当に楽しみだ。僕自身8耐に出場するのは10年目なので、これまで学んだ経験を活かし、チームが最高の結果を得るのに役立てればと思う」

S-PULSE DREAM RACING・ITECのスズキGSX-R1000R

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