三和企画が破産申請へ 負債3億円

帝国データバンク水戸支店は5日、広告代理業の三和企画(水戸市河和田)が5月31日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して自己破産申請の準備に入ったと発表した。負債は約3億円の見込み。

同社は1979年創業。新聞折り込みチラシによる求人広告「ウィークリー」を中心とした広告代理を手掛け、県内の事業所、飲食店を得意先として、97年9月期には年売上高約5億8500万円を計上した。

同業者との競合などで、2010年9月期の年売上高は約1億4千万円に落ち込み、赤字決算が続いていた。大手広告代理店と業務提携し、インターネット求人広告「バイトル茨城」へ注力し挽回を図ったが、新型コロナウイルスの影響で求人広告の引き合いがさらに減少。今年に入っても受注環境が好転せず、資金繰りなどの見通しが立たなくなったことから事業継続を断念した。

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