【マレーシア】23年成長率予測、4.5%に据え置き=IMF[経済]

国際通貨基金(IMF)は1日に発表したマレーシアの経済見通しで、2023年の同国の実質国内総生産(GDP)成長率を4.5%と予測した。4月の予測を据え置いた。

マレーシアの22年のGDP成長率は、同年4月の経済再開後の国内のペントアップ(繰り越し)需要や輸出拡大に後押しされ、8.7%と東南アジアで最高の伸び率を記録した。

一方でIMFは、「農業、鉱業、特に建設部門の成長率は依然として新型コロナウイルス流行前の水準を下回っており、回復は不均一だ」と指摘。また、外部からの経済的な逆風を受け、23年のGDP成長率は4.5%に鈍化すると予測している。マレーシア中央銀行によると、23年第1四半期(1~3月)のGDP成長率は5.6%(速報値)だった。

IMFは24年以降のGDP成長率について、24年は4.5%と前年から横ばいになると予測。25~26年は4.4%、27~28年は3.9%に減速していくと予測している。

IMFは、23年のマレーシアのインフレ率は3.3%と高水準にとどまると予測している。マレーシア統計局によると、22年のインフレ率は3.3%。IMFは24年以降のインフレ率について、24年は3.1%にやや低下し、25~28年は2.4%で推移すると予測している。

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