シンガポール競馬廃止へ 来年秋、180年の歴史に幕

レースが行われているシンガポールの競馬場=2019年5月(ゲッティ=共同)

 【シンガポール共同】シンガポールの競馬競技団体「シンガポール・ターフクラブ」は5日、競馬場の敷地を政府に返還することに伴い、来年10月で競馬の興行をやめると発表した。設立から180年以上のシンガポールの競馬は、香港などと並びアジア有数の歴史を誇っていた。

 ターフクラブは2027年までに敷地をシンガポール政府に返還。政府は跡地を住宅などとして再開発する見通しだ。地元関係者によると、現地の競馬はカジノの人気に押されていた上、コロナ禍で客足が遠のいていた。

 ターフクラブは同国唯一の競馬競技団体で、英国植民地時代の1842年に設立。日本出身の競走馬が活躍するなど日本とも縁が深かった。

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