平塚茅ケ崎魚市場(神奈川県平塚市千石河岸)が今年から始めた新しいチャレンジが順調だ。移動販売車で市場直送の鮮魚を地域に届けている。売り上げは「右肩上がり」といい、同魚市場は「将来的に販売車を2台、3台に増やしていければ」と夢見る。
軽トラックを改装した移動販売車「I♡(ラブ)FISH号」は週5日(水・日曜休み)で午前10時半から午後2時ごろ、同市内を中心に茅ケ崎、秦野市、寒川町の一部も回る。“買い物難民”を救おうと車で移動できない高齢者が多く住み、スーパーから遠い地域を選定し、協力店の駐車場などに車を止めて買い物客を待つ。
商品棚には今の季節なら地アジやマダイ、ブリ、イワシなどが並ぶ。魚市場直送だから新鮮だ。ほとんどが刺し身や酢締め、煮物などに調理してある。カツオのたたき、マグロの中落ち、通常は流通しない小魚の南蛮漬けなどもある。