体操の南一輝、挑む世界切符 全日本種目別選手権10日開幕

全日本種目別選手権で床運動5連覇を目指す南一輝(エムズスポーツクラブ雫石)=仙台大

 体操の南一輝(23)=エムズスポーツクラブ雫石=が2大会ぶりの世界選手権(9月開幕、ベルギー)の日本代表入りへ猛アピールを狙う。代表選考を兼ねた全日本種目別選手権は10日東京・国立代々木競技場で開幕。メンバー5人のうち3人が内定。残り「2枠」を目指す床運動のスペシャリストは「テーマは『安定感と圧倒的勝利』。5連覇し世界選手権切符をつかむ」と闘志を燃やす。

 南は種目別選手権4連覇中の逸材。世界選手権は仙台大4年で初出場し床運動で銀メダルを獲得した。「五輪、世界選手権で金メダルを取りたい」と優勝に強い思いを持ち、母校・仙台大を拠点に週5回、1日4時間の練習を重ねる。

 世界選手権の代表メンバーは5人。東京五輪個人総合を制した橋本大輝(順大)ら3人が既に内定し、残り2枠は日本代表の得点が最大限になる選手が選ばれるという。全種目に取り組むオールラウンダーか、特定種目のスペシャリストか。内定3選手との比較で「チーム貢献得点」を算出して代表が決まる。

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