スクール水着多様化、長めの袖や股下が普及 「男女共用」販売も【大分県】

肌の露出を抑えたセパレート型の男女共用水着を並べた売り場=大分市のイオンパークプレイス大分店

 スクール水着が多様化している。従来の画一的な製品だけでなく、紫外線対策や体のラインが強調されるのを避けるため、袖や股下を長くして肌を覆うタイプが普及してきた。上下が分かれたセパレート型や、性別を選ばずに着られるデザインもあり、子どもや保護者のニーズに応えている。

 取扱店によると、男子の水着はパンツの丈が長めに、女子はワンピース型からセパレート型へと変化している。男女を問わず肌の露出を抑える傾向にある。

 教材全般を販売している大分県学校用品(大分市下郡)は、水着の上から着用する長袖のラッシュガードの注文がここ数年で増えた。

 営業担当の高橋啓介さん(48)は「当初はアトピー体質の子どもや、日焼け防止のために要望があった。動きにくいのではという心配もあったが、柔軟性のある素材に替わって定着した」と話す。

 ジェンダーレスの動きに合わせて、新たな水着も誕生した。イオンパークプレイス大分店(同市公園通り西)は今年、長袖とゆとりのあるハーフパンツを組み合わせた「男女共用水着」の販売を始めた。

 同店は「性別で分けないだけでなく、肌を守ることや体のラインを隠すことなどさまざまなニーズがある」と説明する。

 小学3年の息子がいる大分市の女性(36)は「紫外線は怖いので長袖を着せたい」と希望に合う商品を探していた。

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