【東京支社】県と大分、別府両市の東京事務所長がそろって女性となった。それぞれ女性所長は初めて。各自治体とも女性活躍に力を入れており、首都圏での観光や移住PRの最前線を担う。3人は「連携しながら効果的な戦略を考えたい」と意欲を見せる。
3人は▽県東京事務所の馬場真由美さん(57)▽大分市東京事務所の吉良由紀子さん(50)▽別府市東京事務所の岡田菜穂さん(36)。
5月の異動で着任した岡田さんは地元特産の竹細工製のアクセサリーや小物を身に着け、「別府のおしゃれな面を知ってもらいたい」。4月から勤務する吉良さんも観光課での経験を生かし、「情報発信はもちろん、収集も大切。横のつながりをしっかり広げる」と抱負を語る。
来年4月には国内最大規模の観光宣伝「デスティネーションキャンペーン」が県内各地で展開される。各事務所とも観光客の受け入れに向けて準備を進める。
昨年4月に所長となった馬場さんは、雑誌や番組で県内を取り上げてもらおうとマスコミ関係者に働きかけるなど積極的。事務所勤務は2度目だが、今回は約20人のスタッフを束ねる。
馬場さんは「多様性が言われる昨今、ことさら女性という意識は持っていない。ただ、首都圏広報の現場で女性がキーパーソンになることには、心強さを感じている」と話した。