総務省が6日発表した4月の家計調査は、2人以上世帯の1世帯当たり消費支出が30万3076円となり、物価変動を除く実質で前年同月を4.4％下回った。マイナスは2カ月連続で、減少率は6.5％だった2021年2月以来2年2カ月ぶりの大きさとなった。物価高を背景に、教育費や仕送りを切り詰める動きが見られた。
項目別で、高校生の補習教育や予備校代などの「教育」が19.5％減った。学生への仕送りを含む「その他の消費支出」も11.5％のマイナスだった。調理食品や魚介類を中心に「食料」は1.1％減少した。
全国旅行支援の効果で、国内外のパック旅行を含む「教養娯楽」は4.6％増だった。
