成田凌&小芝風花の共演で「転職の魔王様」がドラマ化。現代に働くすべての人に刺さる爽快エンターテインメント

成田凌が、7月にフジテレビ系でスタートする連続ドラマ「転職の魔王様」(月曜午後10:00=関西テレビ制作、開始日未定)で主演を務める。また、小芝風花が共演することが分かった。

「転職の魔王様」の原作は、額賀澪氏の経済小説「転職の魔王様」「転職の魔王様2.0」(PHP研究所)。毒舌で敏腕のキャリアアドバイザー・来栖嵐(成田)が、求職者の仕事や生き方への悩みを辛辣(しんらつ)な言葉で一刀両断しながらも、働く自信と希望を取り戻させる“転職”爽快エンターテインメントとなる。

異色の転職エージェントたちが奮闘するドラマは、1話完結の爽快かつ痛快なストーリー展開で、毎回さまざまな事情を抱えた転職希望者が登場する。その人間模様はもちろん、転職業界の実態や知られざる裏側も垣間見ることができる。歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで求職者の心をグサグサえぐり、論破する来栖の言葉は、時にハッとさせられ、誰もが心を揺さぶられるはずだ。

成田が演じる来栖は、転職エージェント会社「シェパード・キャリア」のキャリアアドバイザー。左足が不自由でつえをついている。成績優秀な敏腕キャリアアドバイザーだが、求職者の心をへし折るような毒舌を放つため、“転職の魔王様”という異名をつけられている。「周りが転職するから焦って自分も、ですか?」「あなたの人生、このままでいいんですか?」。来栖のぶしつけだが本質を突いた言葉によって、転職希望者たちは、自らの仕事や生き方と否が応でも向き合うことになる。

一方、来栖の相棒となるのは、小芝が扮(ふん)する未谷千晴。大卒で入社した大手広告代理店を3年経たずに退職してしまった千晴は、叔母が経営する転職エージェント「シェパード・キャリア」を訪ねて、新しい職場を探そうとする。そこで、来栖に出会い、かつての職場で何があったのか、自分の本音が一体何なのか、目を背けて、胸の奥に隠してきた本音があぶり出されていく。

成田は、原作や台本を読んでの感想を「面白いです。見応えのあるドラマになっていくなと感じました。あと、シーン数が少なめなんですよね。だからその分、一つ一つのシーンを丁寧に、一人一人の人間をより丁寧に見ていただけるかなと思うので、見てくださる方が応援できるドラマになると思います」と手応え十分。

演じる来栖については、「脚本を読めば読むほど来栖嵐という人物が、どういう人間かが分かってきました。愛情深い人間だし、厳しいのは、もちろんありますけど、なぜこんなに人に対して厳しいのかを突き詰めたら、すごく“人を思う”人間だということが分かってきて、それを素直に出せたらいいだけなのかなと思っています」と話し、「周りにたくさん面白い人たちが登場するので、その人たちに救ってもらう感じにもなってくるかなと思うので、自分はブレずに、最後まで演じられたらなと思います」と意気込む。

また、小芝との初共演には「まだお会いして日は経っていませんが、現場にいてくれるだけでみんなが頑張れると思うので、最後まで健康でいてくれれば十分だなと思います。一緒にお芝居をするのが、とても楽しみです」とコメント。

そして、「転職の話は、気持ちが分かる人がたくさんいらっしゃると思いますし、逆に全く分からないという方もいらっしゃると思います。どちらの方にも楽しんでいただけるように、いろんな側面を見せていきたいなと思います。また、毎話、転職を考え、たくさん悩みを抱えた人たちが登場します。その人たちと向き合う中で、自分が演じる嵐や、小芝さん演じる千晴の言葉によって、ぐっと心に刺さったり、共感したり、いろんな感情になると思いますので、一つ一つ、届ける言葉を丁寧に伝えていけたらなと思っています」とアピールしている。

小芝は「原作を最初に読ませていただいたのですが、とても面白く拝読しました。私もそうなのですが、コロナ禍になり、自分のこれからのことや、自分が何を本当にしたいのかっていうことを考え、見つめ直す機会が増えたと思います。この作品は、いろんな人の転職をするきっかけや、理由を垣間見ることができて、この先の将来のことを考えたい自分にもすごく刺さった言葉も多く、とっても面白かったです」と語る。

千晴のキャラクターに関しては「共感しやすい役というか、きっとこういう千晴ちゃんみたいに、本当に自分がやりたいことが分からなかったり、でもそれにすら気付いてなかったり。実は同じような思いを抱えている人は多いのかなと思います。私も、あらためてハッとさせられる部分が多かったので、この役を通して見てくださっている皆さんが、自分のことを見つめ直すきっかけになったり、背中を優しく押せるような作品にできたらなって思いました」と紹介。

さらに、成田の印象は「すごくいい脱力感というか、何も飾ってない感じが、すごくすてきだなって思いました」とその魅力に触れつつ、「成田さんが演じられる“魔王”と呼ばれている来栖さんも、初対面だろうと、相手がどんな人であろうと、自分を変えない、自分を貫いている方なので、すごくぴったりな方だなって思いました」と期待。

最後に「こんな理由で転職するのってどうなんだろう…と思っている人って、たぶんたくさんいると思うんです。どうしてもこの仕事がやりたいっていうものがあるわけじゃないけど、今の職場に不安を持っていて…みたいな。原作にもありましたが、好きなアーティストのライブに行くためのスケジュールがなかなか調整できないから転職したいっていう人もいれば、職場の環境になじめなくて転職したいっていう人もいる。理由は本当に人それぞれで。人から見たらそんな理由で転職って思うことでも、本人にとってはそれが職場を変えたい、これから先こういうふうに生きていきたいっていう意志を持って選択することって、すごくすてきなことだと思うので、そういう悩みを抱えている方たちの背中を押せるような作品になったらいいなって思っています」と、作品に込める思いを明かしている。

原作の額賀氏は「『ドラマ化が決まりました。キャストは成田凌さんと小芝風花さんで、制作はカンテレで、フジテレビの月曜10時放送で――原作者として何か要望はありますか?』と担当編集に聞かれ、『完璧すぎて悔しいくらい何も言うことがないです』と答えました。面白くなるに違いないと送り出した『転職の魔王様』ですが、原作も、原作者の期待も超える面白いお仕事ドラマになったと思います。1人でも多くの方に楽しんでいただけたらうれしいです」と喜びのメッセージを寄せている。

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