未就学児に3万円 小中の給食無償化も 物価高騰の影響を受け 千葉・銚子市

銚子市役所

 千葉県銚子市は5日、物価高騰の影響を受ける子育て世帯の支援策として、小学校入学前の子ども1人につき3万円を支給する方針を示した。さらに、市が3割相当を負担している第1.2子の市立小中学校給食費について、10月からの半年間は無償にすることも明らかにした。国の地方創生臨時交付金を活用する事業で、7日開会の市議会定例会に事業費を盛った補正予算案を提出する。

 市によると、未就学児の給付金は所得制限を設けず、1280人分を想定。議決を経て口座振り込みによる早急の支給を目指す。事業費は3922万円。

 給食費の支援では既に第3子以降は無償にしており、新たに第1.2子の計約2300人を10月~来年3年の半年間、無償にする。事業費は4769万円。

 市によると、第1.2子の給食費は4月から市が3割相当を負担しており、保護者負担は小学校で月3200円、中学校で月3800円となっている。国の交付金を使い、半年分の保護者負担を無償にする。

 同市は、市立小中学校の給食費について無償化は昨年度も半年間実施した。

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